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現実を知る。
震災からもうすぐ3年。
その間、祖父が亡くなったり、ということもあって何度も仙台を訪れてはいたのだけど、毎回仙台駅と祖父母の家&病院・葬儀関係各所の往復ばかり。
そろそろ一度、ちゃんと自分の目で被害状況を見て知るべきではないかと思い、ダンナと二人、名取の閖上と若林区荒浜まで行ってきました。
(最初は、亘理の荒浜に行く予定だったのだけど、駅に行ったら機器トラブルで常磐線が止まってて、復旧のメドが立ってなかったので、急遽、予定変更。二人とも車乗れんと、やっぱこういうとき、不便です)。

東北本線の名取駅でタクシーを1時間半チャーターし、地元の方であるドライバーさんに目的を伝え、見ておくべき場所へと連れて行ってもらいながら、色々なお話を伺いました。
写真も何枚か撮らせてもらったのだけど、たくさん載せるのも申し訳ない気がするので、掲載は2枚に留め、あとは私のメモ書きをupします。

・閖上地区は、地震の1時間後に津波に襲われた。このため、当初避難していたものの、もう大丈夫かと思い、ご家族の安否確認などのため、避難場所を離れた中学生14名などが犠牲となった。地区全体では5500人の住人のうち770人が犠牲となり、100名ほどがまだ行方が分からなくなっている(7人に1人が犠牲となった)。小学生の犠牲が0だったのは何よりだった。

・波や水というより、それが押し流してきた家屋やビル等の資材やヘドロが突っ込んできた感じ。だから被害に遭った家は、どこも一階部分は柱のみを残してあとは持っていかれてしまった。

・高速道路は、堤防がわりになった。高速道路のおかげで被害を逃れた地域があった。

・今、この地域に残っている家は、基本的に、リフォームしたか、連絡が取れない家のみ。幾つか、奇跡的に津波の進行方向から少し逸れたおかげで被害を免れた家があったが、この辺りは運天。

・今後建てる家は全て土地を嵩上げした上に建てることとなった。また、海の近くは建ててはいけないことになった(地震前の地図を見せてもらったが、辺り一面、住宅地だったのが、今ではこの↓写真の通り)。でも再建には大金がかかるので、それが出来る家は多くはない。
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・瓦礫のうち燃やせるものは、大方、臨時焼却施設を幾つか作って焼却処理をした。ようやく今、この地区最後の焼却施設を解体している。がれきの処理が済む前は、悲惨な状態だった。

・燃えないゴミをどのように処理するかは今も継続して問題となっている。

・若林区も皆、震災のとき、ニュースで毎日のように耳にしたと思うけど、被害の大きかった地域。閖上と若林区を結ぶ道路を、この↓写真の高さまで嵩上げし、次の津波が起きてしまった場合に防波堤となるようにする予定とのこと。
現実を知る。_d0021590_23153959.jpg
・この辺りの田畑は完全に塩害の被害を受けている&用水路が被害を受けたので、なかなか農業を再開できなかったが、ようやく少しずつ塩分に強い品種を植え始めたとのこと。
by cheeriot | 2014-01-25 23:58 | TRAVEL
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by cheeriot
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