祖母に捧げるブラックスーツ
遡ること約2ヵ月。
祖母の死期が近いことを知り、最後に祖母のために何が出来るかを考えた。頻繁に会いに行くのが最善なのは間違いないけど、こういう時の東京-大阪間は近くはなく、祖母も逆に心配するだろう。
色々考えた末に、祖母が私に一番望んでいる(こちら参照。長いけど)、ちゃんと身繕いした姿を見せ、それで祖母を見送ることにした。

早速、複数軒のデパートのブラックフォーマル売り場へ行ったのだけど、自分の気持ちに添うものは1枚もない。結婚式参列時のドレスと違い、あまり思いを込めて準備するようなものでもないためか、ラックにかかった服が全部同じに見えるのだ。
悩んだ末に、私はエドさんにすがることにした。
エドさんとは、神楽坂にある紳士服全般のオーダーメイドを請け負う隠れ家サロン「EDWARDÉCRUS(エドワードエクリュ)Inc.」のオーナーさんである。
再就職の際にエドさんに作っていただいたスーツは、このとおり部長評価も高く(笑←部長のこの方面での造詣を初めて知った、という部分もあり面白かった)、そして何よりも気持ちが籠っているので、3年経った今も日々大活躍している。また、大事な時はこれ!と決めているので、時を重ねるにつれ、このスーツにかかる私の思い出は増えている。

今回、作っていただこうとしている喪服は、これから色々な思いが積み重なっていくものになるわけで、エドさんのように、こういった気持ちを大切にしてくれる人にお願いできれば、私にとっては間違いない。
問題は、これが女性物の、しかも喪服だということだ。
こんなんお願いして良いんかなー、ご迷惑じゃないかしら、と思いつつ、おそるおそるお願いしたのだが、エドさんが即答で「大丈夫ですよ」と力強く請け負ってくれ、ほっとした。
自分の思う“祖母への感謝を表す方法”を実現できることが見えた一瞬だった。

そしてこの日、神楽坂のEDWARDÉCRUSサロンで、エドさん&auntieyoko夫妻の生まれて間もない赤ちゃん、スコットくんの全快の笑顔に心の底から癒されながら(超かわいいの!最強の営業さんやね。笑)、出来あがったばかりのブラックスーツに初トライ!
まずこの生地の黒の美しいこと。。。そしてエドさんはじめ、仕立てに携わってくださった方々のおかげで、着た時のシルエットがまたとても綺麗なの。洋裁を嗜む母いわく、“縫うのが難しい生地”だそうなのだけど、そんなことチラッとも感じさせないさすがの仕上がりです。
これを着た私を祖母が目ざとくチェックして、ニヤリと笑って満足する姿が目に浮かびます。
良かった、ほんと良かった。

エドさん、皆さま、ありがとうございました。
目的柄、あまり着る機会があっても困りますが、いざという時にちゃんと着れるよう自分の体型管理をして、一緒に年を重ねていきたいと思います。
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by cheeriot | 2011-05-10 23:59 | FAMILY
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