こうして彼はゴッホになった…わけだ
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朝から国立新美術館でやってる「没後120年 ゴッホ展-こうして私はゴッホになった-」に一人で行ってきた…んだけど、これが展覧会として稀に見るほど素晴らしかった!
ゴッホという名の27歳の無名の画家になることを決意したばかりの青年が、どこでどんな影響を受け、自分の絵を作りだしていったのかが、ド素人の私にもよく分かる構成になってて、最後までのめり込んで見ました。
ゴッホは37歳で自殺してしまったので、画家としての活動期間はたった10年なのだけど、その間に、
当初の伝統的な画風(この間に基本となる素描力や構図を雑誌の挿絵から学んだ。暗い色合い)
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パリに移り住み、当時前衛だった印象派の影響をモロに受けて、色に満ち溢れた絵や、点描画、油絵具を塗り重ねない絵や、逆に厚塗りした絵まで、色々な絵を描きながら、自分の絵を模索していた時期(33歳~35歳頃)
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アルルに移り住み、浮世絵から学んだ構図や輪郭線を取り入れつつ、強烈な色彩を使う、まさに“ゴッホの”絵を描くようになった時期(35歳頃の1年2ヵ月。この間に油絵200枚と100枚のデッサン等を描いたとか)
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精神を病み、アルル時代を少し暗くしたような絵や、自分の原点に立ち返って、またミレーのように労働者を描くようになった晩年の絵
…と、興味を持った技術をどんどん吸収してめまぐるしく絵を変えていったのがよく分かる(彼が基本的に独学だったから出来たことなんだろうけど)からおもしろい!
&彼が興味を持った絵や画家の絵と、その影響を受けてゴッホが描いた絵が並んで展示されてたりもするので、分かりやすい!!
しかも点描画の理論的な説明(予めパレットの上で絵具の色を混ぜると色の鮮やかさがなくなるので、原色のままキャンバスに点を描き、見た人の目の中で色が混ざって見えるようにする技法。でもゴッホのそれは、点が長すぎてその効果はなく、別の効果が現れる)や、遠近法を実践するための方法、実物大のアルルの寝室の再現、展示された絵にまつわるゴッホの手紙類がいい所で出てくるので、この展覧会をじっくり見るだけで、ゴッホのことが分かった気分になれる!!!

キュレーターさん、お見事!

東京では12/20(月)までやってるんで、興味を持たれた方はぜひ!人多いけど、超オススメです!!
ちなみにその後は、九州→名古屋を巡回するみたいよ。
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by cheeriot | 2010-11-03 23:59 | INTEREST
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by cheeriot
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